更新日:2024/11/06
ふれあいさいせい98号を掲載しました。
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糖尿病教室は、【基礎コース】と【応用・実践コース】に分けて行っています。
【基礎コース】は講義内容を6回に分けて、6ヶ月1サイクルで実施しています。 全過程(1サイクル)を終了された方には、終了証書をお渡ししています。
手術や貧血の治療などで輸血が必要になった場合、血液型検査(ABO式・Rh式など)、患者さんと血液製剤との適合性を調べる交差適合試験、及び、患者さんの血液中に自分以外の血液型に対する抗体がないかどうかを調べる不規則抗体検査などを行っています。不規則抗体をもっている場合には、その人の血液に適合した血液型を輸血しなければならず、いずれにしても、これら輸血検査は、1つ間違えれば生命にかかわることもあり、安全に輸血するためにとても重要な検査です。
尚、当院は、血液製剤の備蓄所にもなっており、輸血用血液製剤の血液センターへの発注及び保管・管理も行っています。
病理検査には、大別して病理組織検査と細胞診検査があります。
病理組織検査は、手術や内視鏡検査などによって採取された組織を処理後、染色し、作製された組織標本を病理医が顕微鏡で観察して、癌などの病気の最終診断を行っています。
一方、細胞診検査は、尿、喀痰など患者さん自身から排泄されたものの他に、医師が乳腺、甲状腺、リンパ節などの病変部より穿刺吸引にて採取した細胞をスライドガラスに塗抹後、染色し、作製された標本を細胞診検査士及び細胞診専門医が顕微鏡で観察して、細胞診断を行っています。
その他、手術中に採取された組織などを急速凍結して、顕微鏡で観察し、手術時間内で診断する術中迅速診断や、死因を特定するために行う病理解剖なども行っています。
同定/感受性パネル測定装置にて、患者さんから採取、提出された検査材料(喀痰・尿・便・血液・膿など)を用いて、感染症の原因となる細菌を特定し、また、その菌に対して有効な治療を行うためにどの抗生物質が効くのかを調べる薬剤感受性試験も同時に行っています。これは、感染症治療や院内感染の有無において、とても重要な検査の一つです。
自動免疫分析装置にて、ウィルス感染症(HBs抗原・HBc抗体・HCV抗体など)の検査や、癌等で上昇する腫瘍マーカー(CEA・CA19-9・AFPなど)の検査を行っています。また、内分泌学的検査(TSH・FT4・インスリンなど)の測定も行っています。
自動尿分析装置にて、尿成分(蛋白・糖・潜血など)を測定しています。また、尿中の細胞や結晶、細菌などの数を尿中有形成分分析装置もしくは顕微鏡で調べています。これらは、腎臓の機能低下や、糖尿病の診断などに役立ちます。
便検査では、潜血反応や寄生虫の虫卵検査などを行っています。これらは、主に消化管内の出血の有無や寄生虫症の診断に有用で、特に潜血反応は、大腸癌などの早期発見に重要な役割を果たします。
その他、出血や炎症、悪性腫瘍の指標となる髄液などの体液検査も行っています。
自動血球分析装置にて、血液中の赤血球・白血球・血小板の数とヘモグロビン濃度・ヘマトクリット値及び白血球の種類の分析などを行っています。また、分析結果で異形性が認められた場合には、血球の形態を顕微鏡で観察して白血病など各種血液疾患の病態のチェックをしています。これらは、貧血や炎症の有無、血液疾患の診断と治療には欠かせない検査です。その他、血友病の診断やワ―ファリン療法での薬のコントロールなどに必要な血液凝固能の検査(プロトロンビン時間など)も行っています。
生化学自動分析装置にて、血液中に含まれる酵素(AST・ALTなど)、脂質(中性脂肪・コレステロールなど)、電解質(ナトリウム・カリウムなど)、蛋白質(総蛋白・アルブミンなど)、糖質(血糖・ヘモグロビンA1cなど)等を化学的に分析しています。これらを調べることにより、肝機能・腎機能・脂質代謝・糖代謝などの異常や病状を把握することができます。
生理機能検査では、心臓の機能や不整脈などを調べる心電図・24時間ホルター心電図検査、肺活量などを調べる肺機能検査、脳の活動を調べる脳波検査、動脈硬化などの指標となるABI検査等を行っています。また、体表から超音波を当てて心臓の動きや機能を調べる心臓超音波検査、同じく肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓などを観察して石や腫瘍などを調べる腹部超音波検査など様々な検査を行っています。