挨拶・看護部紹介
済生会西条病院
看護部長 大道 美由紀
明治44年2月11日、明治天皇は時の内閣総理大臣桂太郎を召されて「医療を受けることができないで困っている人達に施薬救療の途を講ずるように」というご趣旨の「済生勅語」と、その基本としてお手元金150万円(現在の貨幣価値で約16億円)下賜されました。これを基に伏見宮貞愛親王を総裁とし、桂総理が会長となって同年5月30日恩賜財団済生会が創立されました。
西条病院も西条市の唯一の公的医療機関として、また二次救急病院として50年以上にわたって、地域の皆様に質の高い医療を提供できるように職員一丸となって努力してまいりました。看護部では「質の高い、温かい心のこもった看護サービスの提供」を理念に掲げ、笑顔で広がる人と人のふれあい、ぬくもりの看護を心がけております。看護職員一人一人患者さんに寄り添う気持ちを大切に、優しく思いやりの気持ちで患者さんに接しております。
外来
皆さんの外来看護師のイメージって「診察についている人」というのが主ではないでしょうか? 外来には、看護師・看護助手・視能訓練士・臨床工学技士などの職種があり、総勢33名のスタッフで頑張っています。
診察室での診察介助以外に、中央処置室・画像センター・中央採血室・内視鏡室・化学療法室などで働いています。 また、医師の診察する外来だけではなく、スキンケア外来やフットケア外来では、看護師が医師の指示のもと、患者さんと直接対応している外来もあります。
今回は、その中から、化学療法室・スキンケア外来・フットケア外来についてご紹介したいと思います。
化学療法室
医師の指示のもと、外来で特殊な点滴を受ける部屋です。
専用の部屋で、長時間の点滴をする間、リラックスした姿勢で、テレビを見たり、水分補給をしていただけるように配慮しています。
点滴をしている間は、担当の看護師が点滴の交換や血圧測定など行い、急変時の対応が即座に行えるように待機しています。 また、点滴前後の注意点の説明や、日常生活のご相談にも対応しています。
スキンケア外来
人工肛門や人工膀胱などのストーマ造設した方とご家族に退院後も継続的なケアを行い、安心して日常生活を送ることができるように支援している外来です。 担当スタッフは、皮膚・排泄ケア認定看護師と外科外来看護師です。
外来は予約制で、第2・4・5水曜日の午前中、外科外来診察室で行なっています。
他の施設でストーマを作られた方もお気軽にご相談ください。
また、ストーマケアだけではなく、創傷ケアや失禁によるトラブルについてのご相談にも対応をしています。
お問合せは、主治医もしくは外科外来看護師までお気軽に声をかけて下さい。
フットケア外来
糖尿病足病変予防の外来で、糖尿病患者さんの足の爪きり・足の観察や手入れの方法について実際に足を触らせていただきながら支援を行なっています。
医師の指示のもと、1回30分以上で3割負担者510円 1割負担者170円で月1回受けることができます。 予約制で、月曜日の午後14時から17時までと第1・3土曜日の午前中9時から12時までの間です。
足の相談以外にも、糖尿病の療養生活一般についての相談にも対応しています。 足の観察や爪の切り方、足の手入れの仕方など、知っているようで知らないことは、多いと思います。 「汚い足を見せるなんて・・・」との心配はご無用です。 フットケア外来を受けた患者さんの中には、「見てもらって手入れを教えてもらって良かったから」「自分では爪が切れないから」と言われて、継続的に外来に来られている患者さんもいます。
糖尿病の合併症予防のためにも、年に1回は、フットケア外来で足のチェックを受けられることをお勧めします。
お問合わせは、主治医もしくは内科外来看護師までお気軽に声をかけてください。
以上、今回は看護師が医師の指示のもと、患者さんと直接対応している外来について、外来看護師がご紹介しました。
尚、看護師等の勤務体制のお問い合わせは、お気軽に看護部までどうぞ。
3病棟
3病棟は整形外科・脳神経外科・眼科の混合病棟です。
整形外科では、疾患や骨折による入院があり手術やリハビリテーション目的による入院があります。 手術看護や日常生活へのお手伝いをしながら入院前の生活に少しでも近づけるように援助しています。 医師やリハビリとの連携を図りながら1日も早く回復ができるよう早期にリハビリテーションを取り入れています。
脳神経外科では、脳血管疾患のため急性期看護のことが多く異常の早期発見に努めながら看護を行なっています。 症状が落ち着けばリハビリテーションを行い機能回復に努めていきます。
眼科では、週に2日、約10例の白内障手術を主とし、眼瞼下垂・内半症の手術を行なっています。
入院中や退院後の生活についての不安や気になることがあればいつでもお知らせ下さい。 相談員による相談も行なっています。
看護師・介護士・看護助手30名のスタッフひとりひとりが患者・家族へ関わりながら入院生活が快適に安全に過ごせるよう心がけています。 「いつも気持ちのよい挨拶をする」を目標に笑顔が絶えない元気で明るい病棟を目指しています。
4病棟
4階病棟は、外科・泌尿器科の病棟で、病床数40床あります。
外科は、全身麻酔・腰椎麻酔・局所麻酔での手術後患者様の看護はもちろん、創傷管理や化学療法患者様の看護やターミナル期の緩和ケアなど、多岐に渡る看護を実践しています。
泌尿器科では、腰椎麻酔にて行われるTUR-BT(経尿道的膀胱腫瘍摘出術)やTUL(経尿道的尿路結石除去術)等の術後看護を主に行なっています。
人工呼吸を装着している患者様もおられ、呼吸療法士をはじめとした呼吸管理と看護、さらに愛媛糖尿病療養指導士・皮膚排泄ケア認定看護師(WOC)を中心とし、褥創やスキントラブル、フットケアなど専門分野での看護を行なっています。
「専門性を高めることで、安全・安楽な質の高い看護を提供できる」を病棟目標に、看護師27名が頑張っています。
手術は人生において最大のピンチ!私たちの看護でピンチを救い、より多くの患者様からの「ありがとう」の声を聞けるよう取り組んでいます。
5病棟
5病棟は内科、循環器内科病棟です。 主に肝疾患、糖尿病、心疾患の患者様の看護を行なっています。 看護スタッフ29名で病棟目標である患者さんの情報を共有しながら安全な看護を提供できるよう日々、努めています。 また患者さんの訴えに耳を傾け主治医と連携をとりながらケアを行なっています。
内科では呼吸器疾患、慢性疾患、消化器疾患の検査、治療を行います。 代表的な検査として肝臓系ではTACE(腹部血管造影)、RFA(ラジオ波凝固壊死療法)、消化器疾患では大腸カメラ、胃カメラ、ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)、EVL(内視鏡的食道静脈瘤結紮術)などを行なっています。
循環器内科ではSCA(心臓カテーテル検査)、PPI(末梢血管形成術)、PCI(経皮的冠動脈形成術)、PTRA(腎動脈形成術)、などを行なっています。 各疾患に応じたケアを行いながら安全な医療が提供できるよう援助させていただきます。
ハイケアユニット治療室(高度治療室)
当院のハイケアユニット治療室(高度治療室)では、外科系の全身麻酔下で行われる術直後の患者さんや、内科系の呼吸不全・循環不全・多臓器不全、脳神経外科系の脳出血や術後、循環器系の心不全やカテーテル治療後などの患者さんの入室。 また、入院患者さんが重症な呼吸不全や敗血症性ショック、意識障害や急性腎不全などになられた場合も、ハイケアユニット治療室(高度治療室)での治療を行います。 主治医と各科医師協力のもと、常時2名以上のナースが症状の改善に努めて重症患者管理を行います。
手術室
当院の手術室は4部屋あり1室はクリーンルームとなっています。 勤務体制としては、看護師6名で日勤、待機制となっており、外科、整形外科、眼科、泌尿器科、脳神経外科を中心に年間約1200件の手術を行なっています。 少人数での手術対応は大変な時もありますが、コミュニケーションをとり、互いに助け合うことができる明るい職場です。 また、パンフレット等を用いて手術前、手術後訪問を行い、緊張されている患者様に対しては不安をやわらげられるよう笑顔で接するように心がけ、安全で安心して手術に臨めるように努力しています。
回復期リハビリテーション病棟
1. 回復期とは
- 脳血管障害や骨折の手術などの治療を受け、病状が安定し始めた、発症から1~2ヵ月後の状態をいいます。 この時期に、集中的なリハビリを行うことが以後の回復に最も効果的です。
2. 回復期リハビリテーション病棟の役割
- 回復期の患者様に対し、リハビリを通して身体機能の回復や、衣食住などの日常生活の動作能力の向上を図ることで、患者様のより充実した社会・家庭復帰をサポートいたします。
患者様やご家族の方と退院後の生活について一緒に考え、個々のリハビリ計画に基づいたリハビリを行なっていきます。 当病棟には、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療相談員、看護助手(介護福祉士)が共同でリハビリを提供しています。
3. 入院生活について
- 個々のリハビリ計画に基づき365日毎日リハビリを行います。 少しずつ活動時間を増やせるよう、他の患者様と一緒に食堂で食事をしたり、レクレーションを行うなど、楽しい雰囲気で過ごせるよう援助させて頂きます。 浴室やお手洗い、廊下は体の不自由な方でもご利用出来るよう、明るく広々とした環境となっています。
入院対象となる患者様とは
- 脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷などの発症又は手術後2ヵ月以内の方
- 大腿骨、脊椎、骨盤、股関節または膝関節の骨折もしくは手術後2ヵ月以内の方
- 外科手術または肺炎等の治療時の安静により生じた廃用症候群を有し、発症又は手術後
- 2ヵ月以内の方
4. 入院期間の目安
- 疾患により異なりますが、およそ入院後30日~150日です。
透析室
当院では現在100名近くの透析患者さんの治療を行なっております。 透析医療に関する知識の習得に努めた17名の透析スタッフが対応しております。 血液透析(HD)のほかに、血液ろ過透析(HDF)、白血球除去療法(LCAP)、LDL吸着などさまざまな血液浄化療法を行なっております。 最新の透析コンソールや透析液供給装置を備え、水質につきましては徹底した水質管理を行なっており、安全な医療の提供に十分配慮した地域の末期腎不全医療に貢献しております。
- 送迎のご案内
高齢者、お体の不自由な方のために無料送迎を行なっております。
※ 一部送迎地域に制限あり - 透析食、糖尿病食などのご提供が可能です
当院で透析を受けられる外来患者様には、お食事を提供することも可能です。
月水金 | 8:00~22:00 ※夜間透析あり |
火木土 | 8:00~16:30 |
臨時透析も承っておりますので、電話連絡にてご相談下さい。