透視検査
透視検査
透視検査はX線透視検査ともいいます。X線を使って体内の透視や撮影を行う検査です。 この検査は多岐にわたっており、X線透視撮影のみで行う検査もあれば、X線透視撮影と内視鏡や超音波(エコー)を併用する検査もあります。 また、検査の内容によってはX線を透視しながら検査と治療を同時に行うことも可能です。 当院ではこの外に二台の透視検査装置を所有しています。 検診や内視鏡検査と併用など検査に応じて使い分けています。
検査の概要
食道・胃・十二指腸透視検査
この検査は検査直前に胃の動きを抑制する注射をします。 数分後バリウムを飲み食道、胃、十二指腸を撮影します。 検査の途中で腹部を圧迫することもあります。 この検査では病気の有無、病気の大きさ、位置、形状などを観察することが出来ます。 胃の中に食べ物が残っていると正しい検査が出来ないので前日の21時以降は食べ物を控えて頂きます。 血圧や心臓のお薬の服用は医師の指示に従ってください。検査後に白い便が出ますが心配ありません。 使用するバリウムには下剤が含まれているので、下剤を服用する必要はありません。
注腸検査
この検査は前日から下剤を飲んでもらい腸の中をからっぽにして検査を行います。 検査は肛門から1.5cm程度の管を挿入し、腸の中に造影剤や空気を流して大腸を膨らませて行います。 目的の部位までバリウムが流れたら寝台上で身体の向きを変えながら撮影をしていきます。 この検査では主に大腸の形状、病気の存在などを観察することができます。 胃の検査同様、検査後に白い便が出ますが心配ありません。
ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影法)
胆道系(総胆管、肝内胆管、胆嚢、など)や膵臓の病気が疑われる際に行う透視装置と内視鏡を併用した検査です。 胆石、総胆管結石、胆管がん、胆道がん、膵臓がん、慢性膵炎等を診断することが出来ます。 病変が見つかったときには切除したり治療することもできます。
ミエログラフィー(脊髄腔造影検査)
背骨(脊椎骨)の中を通る神経の様子をみる検査です。 脊髄の神経は脊柱管の中にあり、チューブのようなじょうぶな膜(硬膜)に包まれて脳脊髄液の中に浮かんでいます。 ミエログラフィーは、この脳脊髄液の所に造影剤というお薬を注入し撮影を行います。 ヘルニアなど疾患があるところは造影剤の流れが悪くなりその様子を撮影することで診断します。
脱臼の整復
脱臼した部分を透視画面で確認しながら整復します。 右の画像は左の肩関節が脱臼したところと整復後を撮影したものです。 医師、看護師、診療放射線技師が協力し元の位置に整復を行います。
注意事項
- 検査によって注意事項があります。医師、看護師、技師など担当職員の指示に従ってください。
- 検査前日、当日の飲食や医師から処方されているお薬、および検査の準備については医師の指示に従ってください。
- バリウムの検査後2~3日以上排便がない場合や強い腹痛が起きた場合など変わったことがございましたら、主治医にご相談下さい。